HDV
DV方式のテープに記録できるHDデジタルビデオ規格。映像記録方式には、テレビと同じ操作方式の1080i(インターレース)とちらつきの少ない720p(プログレッシブ)があり、1080iは現在多くの放送局で使用されている。
1080iは1440×1080画素、59.94/50フィールド(NTSC/PAL)のインターレース映像を、約25MbpsのMPEG-2ビデオで圧縮、記録する。音声はサンプリング周波数48kHz、16ビットステレオを、384kbpsのビットレートでMPEG-1 Audio Layer-2として圧縮、記録する。
720pは1280×720画素、秒間30,60/25,50フレーム(NTSC/PAL)のプログレッシブ映像を約19MbpsのMPEG-2ビデオで圧縮、記録する。 音声は、サンプリング周波数48kHz、16ビットステレオオーディオを、384kbpsのビットレートでMPEG-1 Audio Layer-2として圧縮、記録する。
ハイビジョン化の流れにより、DVからデジタル放送と同じMPEG-2方式のハイビジョン信号を記録するHDV方式へ発展したが、現在ではDVDやHDD、メモリカードに記録するAVCHD方式のハイビジョンカメラが主流となっているため、テープに記録するHDVの市場は小さくなっている。
QuickTime
Apple社が提供する、パソコンで動画や音声を扱うためのソフトウェア。当初は同社のMac OS用だったが現在ではWindows環境でも使われるようになり、順次機能が強化されている。
1998年2月にはMPEG-4規格のファイルフォーマットとしてISO(国際標準化機構)に採用され、1998年5月に登場した3.0ではWindows標準の動画・音声フォーマットであるAVI形式やWAV形式の再生もサポートされた。
さらに1999年6月に登場した4.0は本格的にインターネット対応を強化。ストリーミング機能のサポートおよび、Java版クライアントの追加などが行われた。
AAC
Advanced Audio Codingの略で、映像圧縮規格MPEG-2やMPEG-4で使われる、音楽データを圧縮し容量を減らす技術。最大サンプリング周波数は96kHz、使用できるチャンネル数は最大48チャンネル。
MPEG-1に採用された音声圧縮方式MP3より1.4倍ほど圧縮効率が高く、音質はほぼ同じ。映像と組み合わせた使用だけでなく、パソコンやポータブルプレイヤーなど音楽用フォーマットとしても活用されている。Appleの提供する音楽配信サービス「iTunes Store」で標準的なファイル形式に採用されている。